ホルモン剤って本当に体に害はないの?

ホルモンのバランスを整えることは、女性らしさ・男性らしさを出すために必要なことです。 - ホルモン剤って本当に体に害はないの?

ホルモン剤って本当に体に害はないの?

egregrs
男性の男性らしさ、女性の女性らしさはどこから来るのでしょうか。女性の丸みを帯びた体、ふっくらした胸、男性のがっしりした体、濃いヒゲ、それぞれの体の特徴を作っているのがホルモンです。ホルモンは体の調子を整える働きもあるので、このバランスが崩れると身体に不調が出てきてしまいます。それだけ人間にとってホルモンというものは大切なものなのです。

女性ホルモンとは

ilu女性の女性らしさを作っている女性ホルモンには主に2種類あります。エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)です。エストロゲンは卵巣の中で卵胞の成長をサポートし、分泌されることによって肌がキレイになるなど女性の美しさを引き出すと言われます。具体的には子宮内膜を厚くし、着床の準備をしたり、自律神経の働きを整えたりしています。また、プロゲステロンは妊娠の維持に不可欠なホルモンです。体温を上げて妊娠しやすい体作りをしたり、乳腺を発達させて授乳の準備を始めます。このエストロゲンとプロゲステロンはそれぞれ多く分泌される時期が異なり、このバランスの変化によって女性は妊娠し、出産に向けての体作りをしているのです。

ホルモン剤が使われる治療と効果

ホルモン剤とはこのエストロゲンとプロゲステロンをバランスよく配合したものです。症状によって配合のバランスは異なるのでホルモン剤の種類は1つではありません。具体的には、月経不順、更年期障害、不妊治療などにホルモン剤は使用されています。月経不順の治療に使われるピルは認知度の高いホルモン剤なので聞いたこともあるのではないでしょうか。ピルを服用すると28日周期で生理を引き起こし、ホルモンバランスを整えるので月経不順を改善することができます。更年期障害は閉経時期に急激に減少するエストロゲンの変化に体がついていけなくなり心身の不調を引き起こします。ホルモン剤を服用し、エストロゲンの減少をゆるやかにすることで体を徐々に慣らしていくのです。不妊治療で使われるホルモン剤は、排卵誘発剤と呼ばれるものやプロゲステロンを多く配合して着床の手助けをするものです。排卵誘発剤を使うと70〜80%の確率で排卵し20%前後の確率で妊娠できると言われています。
⇒資料・・・女性ホルモン剤の効果とは

ホルモン剤によって起こり得る副作用

ホルモン剤は自然に分泌されているホルモンにさらに追加することになるので、身体が変化を感じて副作用が出る可能性があります。代表的なものは吐き気、頭痛などです。ピルを服用する場合は血栓症の確率も上がりますので、タバコを吸う人や肥満気味の人は服用を勧められない場合もあります。また、更年期障害の治療にはエストロゲンが配合されたホルモン剤を使用しますが、エストロゲンを長期間投与するとがんのリスクが高まると言われています。しかし、日本では閉経までの短期間の使用であればがんのリスクよりも、ホルモン剤を使用するメリットの方が大きいとされています。不妊治療によって起こる副作用としては多胎妊娠が代表的です。これは、排卵誘発剤で一度に複数個の卵子が排卵される可能性が高くなるためです。最近では高齢出産に伴い不妊治療を行う人が増えたので双子が増えたとも言われています。

あくまでも薬!医師の判断で使用しよう

ホルモン剤はあくまでも薬なので、やはりその使用には医師の判断が必要です。副作用は誰しも起こるわけではないですが、可能性としては低くはありません。使用の前には効果だけでなく副作用についてもきちんと理解しておきましょう。